今流行りのアンチエイジング。ピラティスを通して始めてみませんか?
世代を問わず人気を集めているピラティスは、アンチエイジングにも効果的といわれています。
アンチエイジングは、年齢を重ねるとともに気になり、多くの女性の悩みの一つでもあります。
特に、肌や身体といった目に見える変化に対してのアンチエイジングは、できるだけ早く取り入れたいものです。
この記事では、ピラティスとアンチエイジングについて詳しくご紹介していきます。
「いつまでも若々しさを保ちたい」
「そろそろアンチエイジングもしたい」
このようなお悩みを抱えている方やピラティスを始めてみたい、アンチエイジングに取り組み中といった方もぜひ参考にしてみてください。
アンチエイジングとは
アンチエイジングとは、アンチ(anti)=抵抗、エイジング(aging)=加齢・老化という意味合いの言葉から、老化をできる限り抑えていつまでも若々しさを維持するということを指します。
アンチエイジングは、健康や医療、美容の分野で積極的に行われている取り組みの一つで、老化による変化と深く関わりがあります。
健康・医療の分野では、加齢とともに発症リスクが高くなるといわれてる生活習慣病などの身近な疾病を予防するために行われており、健康長寿を目指す取り組みとなっています。
一方、美容の分野ではアンチエイジングという言葉はよく使われており、しみやしわなど肌のアンチエイジング、筋肉の衰えや姿勢改善など身体のアンチエイジングが主流となっています。
老化とは
老化とは、成熟期を超えて大人になって以降、年齢を重ねるとともに身体の機能が衰えていくことを指します。
老化の現象としては、筋力の衰え・猫背など姿勢が悪くなる・身体のたるみ・骨密度の低下・しわ・しみなどが挙げられており、年齢を重ねると誰にでも起こる変化となります。
ですが、老化のスピードには個人差があり、遺伝的な要因やストレス、生活習慣などが関係しているといわれています。
また、アンチエイジングをしている人・していない人では、老化のスピードに差が出てくるため、身体の見た目や健康面に大きな違いが出てくる場合があります。
生活習慣の改善
老化をできる限り抑えることを目的としているアンチエイジングを行うには、まず生活習慣の見直し、そして改善が重要です。
老化を進める要因には、生活習慣が大きく関わっており、運動不足や食生活の乱れなどによっては老化による見た目の悪化だけでなく、体力・免疫力の低下や生活習慣病のリスク向上にもつながるといわれています。
そのため、健康的かつ若々しい身体を保つためには、日ごろの運動量や食生活、睡眠などの生活習慣の見直しを行い、必要に応じて改善することがアンチエイジングを行う第一歩となります。
アンチエイジングの流行
近年、日本は少子高齢化となってきていることから、健康寿命を伸ばすという目的でアンチエイジングを行うことが主流となってきました。
アンチエイジングという言葉も耳にする機会が増えており、現在では30代・40代から肌や体型の改善も含めて取り組まれる方が増えてきています。
さらに「アンチエイジングを行うには早いのでは?」と感じられる20代など若い世代の方々も体型維持やより健康的な身体作りを求めて取り組んでいるといいます。
美容面・健康面での予防、改善のために、アンチエイジングは身近な存在となり、アンチエイジング効果を謳った化粧品や食品などの商品、身体を鍛えるエクササイズが流行しています。
アンチエイジングの流行の中でここ最近、効率よく効果を出すことを期待できるエクササイズとして注目されているのがピラティスです。
ピラティスはアンチエイジングにも効果的となっているため、ピラティスの基本とアンチエイジング効果についてもご紹介していきます。
ピラティスの基本
ピラティスとは、身体の深部にある筋肉にアプローチをかけるエクササイズで、主に普段の生活では使わない筋肉や体幹を鍛えることができます。
基本的にゆっくりとした動作で姿勢と呼吸を意識しながら行うようになっており、筋力や体力にあわせて負荷やレベルを変えることが可能です。
そのため、初心者の方や運動が苦手な方でも取り組みやすいエクササイズであり、上達してくるとレベルアップして鍛えることもできます。
ですが、まずは基本を身につけて行うことが重要なので、ピラティスの基本ポーズ・呼吸法・アウターマッスルとインナーマッスルについてもご紹介していきます。
基本ポーズ
ピラティスには、「ニュートラルポジション」と「インプリントポジション」と呼ばれる2種類の基本ポーズがあります。
この2種類の基本ポーズは、ピラティスのレッスンや動画・本などで学びながら行う際にも、使われることが多いので覚えておくようにしましょう。
・ニュートラルポジション
ニュートラルポジションは、正しい骨盤の位置を学ぶことができる基本ポーズです。
骨盤の位置を意識して行うことが大切で、正しい姿勢を作ることができると背筋が自然と伸びるような感覚になるといわれています。
【姿勢の作り方】
①マットの上に仰向けになり、膝を軽く曲げて、両脚は肩幅ぐらいに広げます。
②骨盤・膝・つま先が真正面を向き、まっすぐになるようにしましょう。
③両腕は身体の傍に置き、手のひらは下に向けます。
④身体の余計な力を抜いてリラックスした状態で、軽く顎を引きます。
⑤骨盤は床に対して平行の状態であることを確認しましょう。
この時、背中には手のひら一枚が入るくらいの隙間ができて、背骨と首が自然なアーチを描く状態が正しい姿勢となります。
また、腰をそらしすぎてしまうと過度な負担がかかるため注意が必要です。
・インプリントポジション
インプリントポジションもニュートラルポジションと同様で、正しい骨盤の位置を学ぶことができる基本ポーズです。
ポーズもニュートラルポジションと似ていますが、骨盤を傾ける姿勢となってくるので骨盤への意識を集中させて行うことが必要です。
【姿勢の作り方】
①マットの上に仰向けになり、膝を軽く曲げて、両脚は肩幅ぐらいに広げます。
②骨盤・膝・つま先が真正面を向き、まっすぐになるようにしましょう。
③両腕は身体の傍に置き、手のひらは下に向けます。
④身体の余計な力を抜いてリラックスした状態で、軽く顎を引きます。
ここまではニュートラルポジションと同じでしたが、ここからの骨盤の向きに違いがあります。
⑤腹筋を使い、骨盤を後ろに傾けるようにして、背中を隙間なく床につける姿勢を作ります。
姿勢を作るときに、腹筋に力を入れて少し背中を丸めるイメージで行うと、自然と背中が床につきます。
それでも、骨盤を後ろに倒す状態がわかりにくい場合は、下腹部の上に両手で三角形(指先を恥骨に向けて脚の付け根から恥骨にかけて三角となるように)を作り、三角の恥骨側がやや高くなる状態を作ってみてください。
ちなみに、ニュートラルポジションの場合は、下腹部の上に両手で三角形を置いたときに、全ての点が同じ高さで、床と並行となっている状態となります。
このようにピラティスの基本のポーズ「ニュートラルポジション」と「インプリントポジション」は似ている姿勢ですが、骨盤の向きに違いがあります。
この2種類の基本ポーズは、ピラティスを行ううえでとても重要であり、骨盤の動かし方・正しい状態を意識できるようにしていきましょう。
呼吸法
ピラティスでは、胸式呼吸を用いてすべての動きを行います。
胸式呼吸とは、鼻から息を吸い、口からゆっくりと吐き出して行う深い呼吸です。
お腹をへこませたまま、息を吸うときには肋骨が広がり横隔膜が下がることを意識し、息を吐くときには肋骨が閉じて横隔膜が上がってくることを意識して行います。
胸式呼吸のポイントとしては、呼吸をするときにはお腹ではなく肋骨・横隔膜など胸の部分を動かして行うことで、ピラティスを行う際には正しい呼吸法を使うことが効果を高めるためにも大切となってきます。
また、正しく胸式呼吸を使うことができていれば、横隔膜や内腹斜筋など普段使えていない筋肉にも刺激をあたえることができ、インナーマッスルを鍛えることにつながります。
アウターマッスルとインナーマッスル
ピラティスなどのエクササイズやトレーニングを行う際には、筋肉を「アウターマッスル」「インナーマッスル」と2種類の呼び方をすることがあります。
アウターマッスルとインナーマッスルにはそれぞれ特徴があり、鍛え方や鍛えることで得られる効果も違いがあります。
・アウターマッスル:身体の表面部分にある筋肉を指します
重いものを持つ・速く走るなどといった動作をするときに使われる筋肉です。
大きな負荷をかけてトレーニングを行うことで鍛えることができます。
重さや回数を増やしたウエイトトレーニングや筋トレが効果的です。
鍛えることで、筋肉量が増加したことが見た目に現れやすい筋肉となっています。
・インナーマッスル:身体の深層部分にある筋肉を指します
正しい姿勢の維持や骨や関節の動きをサポートする働きをする筋肉です。
少ない負荷でゆっくりとした動作をすることで鍛えることができます。
「体幹トレーニング」といわれる自分の体重で負荷をかけて行われるトレーニングや姿勢と呼吸を意識したピラティスが効果的です。
鍛えることで、姿勢改善・バランスを整える・身体の引き締めなどが期待できます。
ピラティスとアンチエイジング
ピラティスはアンチエイジングとしても取り入れやすいエクササイズであり、アンチエイジング効果も期待できるといわれています。
ピラティスがアンチエイジングに取り入れやすい理由としては、身体への負担が少ないエクササイズであり、継続しやすいからです。
若々しさを保つという目的のアンチエイジングは、日常的に継続して行うことが必要となります。
そのため、身体に無理な負荷をかけることなく、ゆったりと行えるピラティスはアンチエイジングにもぴったりのエクササイズとなっています。
また、ピラティスの正しい姿勢と胸式呼吸を意識して取り組むことは、脳神経の活性化や
対老化の若返り作用などアンチエイジングにも役立つ効果があるといわれています。
脳神経の活性化
ピラティスを行う際に使われる胸式呼吸には、交感神経を優位にするという働きがあります。
交感神経が刺激されると、集中力を高める効果があり、脳を活性化させることにつながります。
また、ピラティスはさまざまな動きのエクササイズを行うため、以下のような感覚刺激を得ることができ、脳幹が活性化していくといわれれいます。
・皮膚からの感覚刺激
・筋肉や関節からの深部感覚刺激
・耳からの平衡感覚刺激
・目からの視覚情報刺激
身体のさまざまな部分へ刺激を与えることができるエクササイズであるからこそ、脳を活性化させることができ、アンチエイジングにも役立っているということです。
対老化の若返り作用
ピラティスには、対老化の若返り作用として心身ともにさまざまな効果が期待できるといわれています。
インナーマッスルを鍛えることで正しい姿勢・腰痛予防、身体の引き締め、左右のバランスを整えるなどの効果があり、老化によって起こる身体の機能低下や筋力低下を予防することができます。
また、血流改善やストレス解消、新陳代謝の促進の効果も得られるため、前向きに健康的な身体作りができることも心身ともに若返ることにつながります。
さらに、ピラティスにはお肌への若返り効果も期待できるといわれています。
アンチエイジングの目的の一つとして、お肌の若返りを求めている方も少なくありません。
ピラティスはエクササイズなので「お肌の若返りとは無関係では?」と思う方もいらっしゃると思いますが、ピラティスでインナーマッスルを鍛えることで血行や新陳代謝が促進されて肌のターンオーバーがスムーズになり肌改善にも効果的ということです。
また、体内に溜まっていた老廃物も排出されやすくなるため、肌のむくみやくすみなども改善されやすくなります。
まとめ
・アンチエイジングとは
老化をできる限り抑えていつまでも若々しさを維持することです。
老化は、年齢を重ねるとともに誰にでも起こる身体の変化ですが、老化のスピードは人それぞれで違いがあります。
特にアンチエイジングをしている人・していない人では大きな差が出てくるため、近年では若々しい肌や身体を保つためにアンチエイジングを行うことが流行しています。
さらに、アンチエイジングに効果的なエクササイズとしてピラティスにも注目が集まっています。
・ピラティスの基本
ピラティスには、「ニュートラルポジション」と「インプリントポジション」と呼ばれる2種類の基本ポーズがあり、効果を出すためには正しい姿勢と正しい呼吸を意識して行うことが重要です。
ピラティスの呼吸法は胸式呼吸を用いており、お腹をへこませたまま鼻から息を吸い、ゆっくり口から息を吐いて深く呼吸をすることでより質の高いエクササイズとなります。
また、筋肉には「アウターマッスル」「インナーマッスル」の2種類があり、ピラティスでは身体の深部にあるインナーマッスルを鍛えることが可能です。
・ピラティスとアンチエイジング
日常的に継続して行うことが必要となるアンチエイジングには、身体に無理な負荷をかけることなく、ゆったりと行えるピラティスがぴったりのエクササイズといわれています。
またピラティスの正しい姿勢と胸式呼吸を意識して取り組むことが、脳神経の活性化や対老化の若返り作用などの効果も期待できるため、アンチエイジングにもおすすめと人気が出ています。
ピラティスは、初めての方や運動が苦手な方でも取り組みやすく、自宅でも行えることから日常に取り入れやすいエクササイズです。
アンチエイジングのためにも日常にピラティスを取り入れ、いつまでも若々しい健康的な身体を保てるようにしていきましょう。